企業の収益力向上や持続的な成長のための投資を支える長期的な資金を日本の資本市場に呼び込むため、企業、投資家双方に求められる姿勢や役割、さらに両者の関係などについて提言したレポート(2014年8月6日公表)。正式名称は「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」。「伊藤レポート」という通称は、レポートの取りまとめプロジェクトの座長を務めた伊藤邦雄 一橋大学大学院商学研究科教授の名前から来ている。我が国のスチュワードシップ・コード、コーポレートガバナンス・コードは英国のものをモデルにしているが、英国には、英国株式市場の構造的問題や上場企業行動、コーポレートガバナンスについて調査・分析を行った「ケイレビュー(Kay Review)」というレポートがあり(ケイレビューという名称は、作成者のジョン・ケイ氏からとっている)、伊藤レポートはその日本版と位置付けられよう。
伊藤レポートは・・・
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